鶏肉のような触感で、お肉を食べたような気分になれるが、動物性脂肪もなく健康だというのがウリなようです。価格も150gで300円と、まあそれなりの値段です。
こういった大豆加工品は実は大昔から加工食品の原料に使われていました。
大豆加工品というのは、要するにハンバーグに使う肉を減らし、増量剤としてボディを増やすために使われていたのです。
10年以上前のことですが、私は長く食品原料の営業をやっていました。で、その大豆加工品を使った加工食品というのは、もう安もんの代名詞みたいなものですね。当然原料であり、その増量剤である大豆加工品の単価もそれは安いものでした。
しかし時代が変われば、その偽もんでありながら肉と似た食感が得られ、なおかつ健康に良いというのが売りになってしまっているのです。
当時、私も含め、食品加工業界でそういう発想をする人はあまりいなかったと思います。
今から思えば、あの当時に健康食材として提案営業できていれば、もっと高い価格で販売することができた可能性がありますが、当時はメタボという言葉もなかったので、提案しても客先に相手にされなかったかもしれません。
結局、時代の空気をうまくとらえれば、今かで価値が認められなかったものでも、新たな価値が見いだせる可能性があるということですね。
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